修学旅行で行った日光東照宮。
子どもながらにあの徳川家康を祀っている厳かさと、彫刻の美しさに驚いたものだ。
徳川家康を祀るものが東照宮だが、今回訪れた妻沼聖天堂は家康と全く関係が無い。
しかし、日光東照宮を彷彿とさせる繊細で豪華な彫刻で彩られた本堂が、そこにはあった。
周辺は、古いお店も残っており風光明媚な雰囲気が残る。
周辺には何か所か無料の駐車場が残っており、アクセスもしやすい。
車を停めてさっそく向かう。
平安時代末期。
この周辺を治めていた斎藤実盛(さねもり)が建立したという、歓喜院。
一般的には妻沼聖天山、聖天堂と呼ばれているようだ。
斎藤実盛という人物は、源平の争いが激しさを増す中、当初は源氏側の武将として戦功を上げていった。
結果はご存知の通り、源氏が時の支配者となった訳だが、実盛は最期まで平氏の武士として勇猛に戦い討ち死にした。
源氏の武将として名を馳せたこともあり、かつては実盛に命を助けてもらった源氏側の人間も討ち死に涙したとも伝えられているらしい。
そんな物語を知ると、この聖天堂の趣深さもまた違って見える。
そして、見どころがたくさんあるのもここの素晴らしいところ。
お参りをすませてさらに奥へと進む。
するとどうだろう。
ん!!!
急に自然が広がる。
滝も小川も流れて少し涼しい。
カメラを持った同業者様の姿もちらほら。
だいたい「おっ」と思った場所に集まりがち。
この塔は個人的に映える。
橋も入れてみちゃったりして。
さて、ほどほどに周辺の散策も済ませ、いよいよ本堂に入る。
拝観料700円を支払い、中へ入る。
(え…そんなするのか…とかは思っていない。決して。)
しかし、この美しさは素晴らしい。
これは確かに日光東照宮の陽明門もびっくり。
とても細かく、美しい彫刻が随所に彫り込まれている。
ここまで美しくなったのは、2003年から2011年にかけて行われた平成の大修復が行われてからだという。
地元のガイドさん曰く、子どもの頃は本堂の周りでよく遊んでいたという。その時には、何となく色があるように見えたが、ここまで美しいものだとは思ったことが無かったという。
彫刻には人々の生き生きとした姿がたくさん描かれている。
これは凧を飛ばす子供たち。
この土台部分の装飾も素晴らしい。
隅々まで手を抜くことなく装飾が加えられている。
神様たちが囲碁をして楽しんでいる。
なんでも修復時にどちらが勝っていたのか分からず苦労したとのこと。
詳細はぜひガイドさんの解説を聞きにいってみて頂きたい。
本堂を出るとお神輿?が並んでいた。
祭りが近かったのかな。
さてさて、お腹も空いてきたため腹ごしらえ。
さわたさんへ向かってみた。
見た目はとても古い造りなのだが、中はとても綺麗で席数もなかなかある。
うどん!
暑い日にはつるりと美味しい。
ちなみに、ここの名物のちーず大福。
これも非常に美味だったため、ぜひぜひ行ってみて頂きたい。
この他にもお店がいくつもあり、食べ歩きもしてみたかった。
再訪せねば。
では、本日はここまで。