房総をノープランでふらつく個人的夏の恒例行事。
唯一決まっていることといえば、クジラを食すこと。
個人的通称「くじら会」の房総旅を夏に敢行した。
約1か月ぶりの更新となってしまったが・・・。
某所をスタートし、まず立ち寄ったのはここ。
赤山地下壕である。
例のごとくグーグルマップを眺めていたら見つけた場所。
大好物の戦争遺跡である。
館山は、当時から海軍の施設が点在し、軍都として栄えていたという。
現在も海上自衛隊の館山航空基地は、当時の施設を使用している。
故に、地下壕や掩体壕などなどが点在している。
その中でも赤山地下壕は、全長が約1.6kmもある大きな地下壕だ。
受付でヘルメットと懐中電灯を借りて見学できる。
インディ・ジョーンズに憧れていた身としては、ヘルメットよりもハットを被りたいところである。
なんていいつつとてつもなくワクワクしながら進む。
この地層である。ぐるぐる。
この辺りは手掘りなのだろう。かなり天井が低い。
170ちょっとの私も頭がぶつかる時がある。
時たま広い空間が現れる。
そして真っ暗。
それにしても、この辺りは砂岩や泥岩が中心のはずだ。
掘り進める最中や、空襲の際に崩れたりしなかったのだろうか…。
天井には植物が生えていたりもする。湿気も多いためか、苔もびっしりな場所も。
夏だというのに壕内は非常に涼しい。
そして、何よりもこの壕で軍務についていた人々に思いを馳せる時間が良い。暗くてよく見えない分、想像力が掻き立てられる。
ところどころに案内板もあるため、なかなか楽しい。
館山にお越しの際はぜひ立ち寄ってみてはどうだろう。
さてさて、再び地上に戻り、近くの掩体壕もちらっと見学。
この掩体壕に来たら、すぐ向かいのこの店に立ち寄ろう。
めちゃくちゃうまい。ここのコーヒー。
興奮しすぎて写真を撮り忘れたくらい。ここはまた行かないとな~。
コーヒーで一休み付いた後は、沖ノ島に向かう。
房総半島と砂浜で繋がっている。ほんとに沖にある島なのだ。
海水浴客で賑わう浜辺を、カメラぶら下げた男4人が歩く。
浮いていた。間違いなく。
一歩間違えれば内定取り消しの事態にもなりかねない。
慎重に浜を渡り、小さな島を一周する。
磯遊びもできるし、小さい洞窟探検もできる。
洞窟の中には・・・あれ?
銃眼・・・?
こんなナショジオっぽい写真も撮れる。
期待以上に楽しめるスポットが多い。いいぞ沖ノ島!
そして何よりもワクワクしたのが、クライマー心を誘う岩の形状である。
砂岩というリスクに目をつむれば登れそうな場所がいくつもある。
とりあえず、ガチトライはやめておくことをおすすめする。
続いては和田浦方面へ移動。
くじらを食べるためである。おなじみのお店へ向かったところ、なんと休業状態。お隣のくじら土産を売るお店で聞き込み。
近くにピーマンというお店があるというではないか!
早速向かうも、開店時間までまだ時間がある。
近くの和田漁港周辺をぶらつくことに。
ここがまたたまらなく写欲をそそる場所であった。
漁港へ向かいながら
和田浦海水浴場を抜ける。
平日ということもあり人は少ない。
夕方という時間も相まって、漁港の周りはとても静かだ。
そして、この日の気候が素晴らしかった。
湿気がなく、気温も高すぎない。ぶらぶらするには最適だ。
海風が心地よく、夕日も美しい。
何時間でもこの辺りでシャッターを切っていられそうだった。
ここ和田漁港ではくじらの水揚げと解体が行われる。
近くの道の駅には、くじらの全身骨格が飾られているほどに、くじらとの関りが深い。
ここでくじらが解体される。
いつか解体の様子を見学しに行きたいな。
何かと批判を受けやすいくじら漁だが、こうして文化や生活の一部として根付いている様子を見ると、やはり途絶えさせたくないと強く感じる。
そして、何より美味い。
漬け丼。最高の一言に尽きる。
くじらへの感謝と、無数の魅力をもつ故郷千葉の懐の深さに心洗われた1日であった。
なお、くじらの漬け丼はこちらのお店。
少々長くなってしまったが、本日はここまで。
では。