前回の投稿からかなりの時間が経ってしまった。
もう少し更新をこまめにできるように、時間管理したい。
さてさて、台湾紀行も焦らしに焦らして今回が最終回。
ちなみに第1回はこちら
そして、第2回はこちら
今回は、台湾の国立故宮博物院と小籠包が有名な明月湯包の記事となる。
歴史に翻弄された哀れも美しい宝物たち 国立故宮博物院
国立故宮博物院は、主に清王朝の宝物や美術品を展示している台湾を代表する博物館だ。
なぜ清王朝のものが台湾にあるかというと・・・日中戦争前にまで遡る。
蒋介石は満州を持つ日本との関係悪化をうけ、北京の紫禁城から宝物や美術品を中国各地に避難させた。第二次大戦が終結した後には、再び北京に集められたようだ。
しかし、今度は国共内戦が勃発。この内戦で劣勢となっていった国民党は、少しづつ台湾へ宝物や美術品を持ち出した。こうして持ち出された品々が、故宮博物院に展示されているのである。
そんな故宮博物院は、台北市の中心地からは少々離れるが、MRTとバスを使って40分ほどで到着する。
さてさて、故宮博物院前のバス停で降りるとすぐに見えてくる。
どーん。
この日はよーく雨が降っていた。
博物館だから天候は関係ないが、近くにある忠烈祠の衛兵交代は諦めることに・・・。
それにしてもデカい。建物で圧倒されてしまう。
早速入館料を支払い、見学開始。料金は約1200円ほど。
有名スポットだけあって日本人も多い。
あまり海外経験もないため、外国の博物を見学するのは初めて。
中国大陸と日本は古来より関係も深い。どういった部分に日本が関わっているのだろう・・・。
美術品や宝物に文化的な繋がりや違いは見て取れるか・・・?
そんなところが楽しみ。
さっそく風神雷神像的なやつと遭遇。
顔だけ見たら日本の仏像にもありそうだが、やはり服飾が独特。
何だか防具のようにも見える。
こちらは皆さま見覚えはないだろうか。
そう、長崎の出島だ!
屋敷というか商館が1つ1つ丁寧に描かれている。
こちらの絵巻は何だったか・・・。いかんせん解説が読めないため詳しいことはよくわからない。行軍なのか・・・たんなる行進なのかは分からないが、とにかく下の人は権力者のよう。
こちらには楽器を持って行進する兵士?たち。
さてさて、ここからは清王朝の宝物ゾーン。
清は、西欧列強や日本にひっちゃかめっちゃか引っかき回され、挙句に内部崩壊してしまった。200年以上続いたにも関わらず、あっけなく滅びたのだ。
展示されている宝物たちには、そんな歴史に翻弄された哀しさや儚さが漂う。
しかし、それがまた美しくみせているような気がする。
こちらはサンゴ。なぜか団体の韓国の皆様がやたらに食いついていた。
たしかにきれいだけど・・・なぜそんなに皆して人だかりをつくり写真を撮っていたのか。
囲碁のような将棋のような。
恐らくボードゲームの一種だろう。馬や車、兵などの文字がそれぞれの石に記されている。やはり、将棋やチェスのようなものか・・・?
印象的だったのはこの巻物の展示。
うっすらと浮かび上がっていて幻想的。部屋一杯に広げてあり、それを人々が食い入るように見ていた。
陶磁器。たしか景徳鎮で作られた的な記述があった。高校で世界史を選択した人なら耳覚えがあるかもしれない。
清王朝は陶磁器を輸出品として活用し、貿易を行っていた。その陶磁器の生産地として、景徳鎮は非常に有名なのだ。
大学受験以来、久しぶりに景徳鎮の文字を目にし興奮してしまった。のだが、連れにはさっぱりのようで誰ともこの興奮を共有できなかった笑
でっかい掛け軸。とても頭の悪い文章だが、それくらいしか覚えてない。照明と人のシルエットが綺麗でシャッターを切った記憶。
これも世界史のどこかで触れたような…
ご存知の方ご一報を笑
中には文字が彫られている。こんなに綺麗な字をよく内側にびっしり彫ったものだ。
さて、いよいよ目玉の白菜と豚の角煮を!
と思っていたらやはり出張展示中でご不在だった。無念。
とはいえ、展示量はかなりの量だったためかなり腰が痛い。歴史にあまり興味のない連れは完全に飽きてしまった。
閉館時間も近づいてきたため、お土産を買って撤退。
次に来た時は、必ず白菜と豚の角煮をこの目で見たいところだ。しかし、それ以外の宝物や美術品もとても見応えがあった。
王朝の調度品1つとっても、明らかに日本とは装飾や色使いが違う。だが、その中にも共通点が見出せたりと「ご近所さん」故に比較が面白かった。
では、そろそろ腹ごしらえとしよう。
明月湯包で台湾料理に舌鼓
小籠包を食べなくては!
突然そんな気がしてきた。
ということで訪れたのは、明月湯包。
台北101から歩いて20分くらいだった気がする。台北101は、日本で言えばスカイツリーやあべのハルカス的なスポット。
都心からすこーし離れているため、のんびり散歩がてら歩いていく。
さ、着いた着いた。
腹ペコだったため、3品を注文。
まずは、炒めた麺もの。ビーフンというかインスタント麺みたいな麺。これがなかなか旨い。
エビもぷりっぷりで、塩加減もちょうど良い。
続いて絶品だったのがこちら。
チヂミ的なもの。
中は皮が何層にもなっていてモチモチ。でも中はパリパリ!シンプルでこれまたクセになる。
そして、締めは小籠包。
言うことなし。モチッ。ピューッ!肉汁が飛び出してくる。幸せ。
こちらは価格を記録するのを忘れてしまったが、夜市より少しだけ高いくらいでとても庶民的な価格だったと思う。
店員さんも観光客には慣れていて、メニューは自分で紙に書き込んでおけば良い。漢字が書ける日本人は特に苦労しないだろう。
近くに行った際はぜひ。
おまけ 台湾のクルマ事情
最後におまけ。
台湾でグッときたクルマの紹介。
まずはこちら。
いすゞとベンツの消防車。
ベンツの消防車は日本では見かけることがない。カラーリングはとても日本と似ているが、このエンブレムのおかげでだいぶ欧州っぽい。
クルマクルマといいつつ、台湾の主要な移動手段はこちら。
原付がめちゃめちゃいる。
信号待ちになると田舎の暴走族のように集結してしまう。
タクシーで良く見かけたのはトヨタのウィッシュ。
しかし!このウィッシュはなかなか渋くていい感じのエアロとホイールが装着されていた。もはやタクシーカラーがスポーティなイエローに見えてくる。
最後はこちら。
懐かしの3代目デリカ。
今となっては髭剃りグリルがチャームポイントになってしまったが、このカクカク具合好きだった。
ということで、時間が経ってしまったが台湾紀行は以上で完結。
台南や他にも行けなかったスポットはたくさんあるため、またリベンジしに行きたいところだ。
また、今回の紀行の中に皆さまの台湾旅行に少しでも役立つことがあれば、幸いです。
では、本日はここまで。