ごみと青い岩

就活で迷った時の振り返り方〜就活さまよってから一周まわった話~

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どこへ飛び立つべきか…。 ネパール旅行時に撮影

 

最近やっと就活も再開しだしたのか、弊社の共用会議室では人事部が「Web採用面接」の名前で何個も部屋を抑えている。

「けっ!何個も部屋とりやがって!」なんて思いつつ、自分が就活をしてからもう2年も経ってしまったのかと時の流れる早さに驚く。

 

コロナでブログもネタ切れ気味だし、私の就活時のエピソードを綴ろうと思う。

もしさまよっている就活生(特に文系)の方々に、こんな考え方もあるという参考になればと思う。

私は現在「好きだから」という単純な理由で自動車業界に身を置いている。しかし、そこに至るまでには紆余曲折あった。

 

 

 

就活の始まり

 

私はゼミの活動の一環で12月に論文やプレゼンを競う学生大会に出ていた。

その関係で3年の12月はほとんど就活のこと等考えていられなかった。

 

中旬に大会が終わってもずーっと打ち込んできたものが終わり完全燃焼した身体は、趣味くらいにしかモチベーションが上がらなかった。

そもそも、どんな仕事につきたいのかというイメージすら湧いていなかった。

とりあえず始めるかとテキトーに色々な分野をあさり始めたのがクリスマスも近づくころ。

色々調べ始めると、コンサルやリサーチ系等、何となくカッコ良い業界に惹かれ始める。とはいえ、幼い頃から車や機械が好きだったし、父が産業機械の設計をするエンジニアだったこともあり、何となくモノづくりの業界で働きたい気持ちもあった。

「とりあえずエントリーボタン押しとくか~」というノリの時期であった。

 

業界は決まらず選考の自主トレだけする1月~2月

 

結局どんな業界のどんな仕事に就きたいなんていう事は固まらず、とりあえずぶっつけで面接受けてみるということを繰り返した期間。

「どうせ受けることになるし、場慣れのつもりでテキトーに受けるか」と書類選考をとりあえず出してみて、ぶっつけ本番でベンチャー企業を受けてみたりしていた。

 

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ベンチャーの社長は浜辺でこんなことしてそうなエネルギッシュさを感じる

 

コンサル系のベンチャーでめちゃくちゃ理詰めにされてラリったりもしたが、社長の前でプレゼンをしたり、グループ作業系の選考を受けたりとかなり色々な経験が出来た。やっぱりイケイケのベンチャーって全然雰囲気が違うんだなと驚いたものだった。

 

やりたいことがより分からなくなり迷走する3月~4月

 

さらに自分は何がしたいのかということがボヤボヤしてきた期間。

いや、就活解禁の真っ盛りに何言ってんねん!てな感じだろうが、本当にこの時期が一番迷走していたと思う。

 

何となくデカいことができそうでカッコ良さそうなコンサル系?

研究をしたりするのも好きだったしリサーチ系?人の役に立つ国際貢献とか?やっぱり自動車系?製造業全般?

 

頭の中ではぐるぐるしていて、迷ったらとりえず選考受けてみるかというスタンスだった。「まあ、合っていなかったり動機が曖昧なままならすぐ落とされるだろう」そう思っていた。

ところが、この時は売り手市場真っただ中だったこともあり、そこそこの内定や最終選考などに残されることが多かった。

 

 

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進路は霧の中

 

 

しかし、ある企業の最終面接を受けた時「正直、あなたは本当に何がしたいのかをもう一回真剣に考えてみた方が良いと思う」そう言われた。

「ぜひ一緒に働きたいとは思うけど、聞けば聞くほどあなたがなぜ当社を受けようと思ったのか分からなくなってしまう。きっとこのままでは、あなたにとっても良くないことだと思う」

じゃあ何で最終まで残したんだよとは思いつつ、確かに自分自身もなぜこの会社の面接を受けに来たのかよく分からないし、執着心がなかった。

 

とりあえず、その日は家の車で首都高をぐるぐるしながら考えることにした。

 

「好きなことに忠実になろう」と一周回った4月半ば以降 

 

車の中で改めて自分の今までを振り返ってみた。

子どもの頃に憧れたこと、中学や高校、大学で心を躍らせたことは何だったかなと。

 

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選考が無い日は九十九里浜へ繰り出したり

 

子どもの頃は、自分で好きな車をつくってみたいなんて思ってたし、部活や文化祭で色々な人と協力しながら舞台をつくりあげて観客に喜んでもらうこと、チームで苦労しながら研究をすることが好きだった。

 

 

「あぁ、クルマだ」と一周回ってしまった。

色々な関係者と関わり合いながら一緒になってクルマづくりに関わって、街中でそのクルマに出くわすのはきっと楽しいし、どんなにニッチな技術的な話題でも興味が尽きなさそうな気がした。

 

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人のため、社会に貢献できるから、…etc

私はそれらだけを原動力にはきっとできない気がした。性格はずぼらだし、好きなこと以外に熱量を向けられないから、好きなことにできるだけ忠実に向き合いたいと思ってしまった。上手い事行かなかったときは、その時はその時だと割り切った。

そこからは、ほぼ自動車やその部品の開発や製造に近い業界を中心に絞り込み、現在に至る。

 

最後に

今となっては、あのタイミングで割り切れて良かったかなと思う。

たまたま運良く希望に限りなく近い仕事ができている訳だし。

ダメだったら親に土下座でもして、大学院コースも考えていたかもしれない。

 

若輩者ながら、本当に迷ったり悩んだりした時には、こんな振り返り方や考え方もありだと思う。

どんどん過ぎ去る時間の中、膨大な情報の海に溺れそうになる日々。

何が良くて何が正しいのか…「御社を通じて社会への貢献…」等々のESや面接用につくりまくる建前…そんな事ばかりが求められる訳でもない気がする。

 

もちろん、自分の本心だけをぶつければ良いというわけではないとは思う。

しかし、素直に自分の本音や本心に忠実になることも突破口を見つけるヒントになるのでは、と自身の経験を振り返ると思う今日この頃。

(確実に時代や環境に恵まれてはいるのだけれど…。)

 

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だから、今日もボーナスで何を買うか、物欲に忠実にネットサーフィンをする。

なんて偉そうにすみません。

 

では、本日はここまで。