GoogleMapにピンを立てておいた群馬県は富岡市の一之宮貫前(いちのみやぬきさき)神社。
全国でも珍しい鳥居から本殿に向かって下っていく「下り参道」や、美しい大鳥居、国の重要指定文化財でもある社殿等々、見どころが満載の素晴らしい神社だった。
大鳥居と美しい眺めに心を掴まれる
実はその周りにも素晴らしい場所が多いことは、本ブログでもご紹介してきた通り。
この貫前神社もこれまた魅力的な場所だ。
創建は古く、531年と言われている。
中世は武田氏から庇護を受ける等、武士からの信仰も集めていたようだ。
そんな貫前神社の入り口はこんな参道。しかもかなりの坂道で、コペンは2速に入れても少し不安だった。
この坂を登りきると駐車場がある。
おお美しい大鳥居。
早速、鳥居に向かって階段を上がる。
これは両部鳥居というやつだな。
そして、この神社かなり高い位置にあるのだな…。
階段を登りきると景色の美しさに一気に心が掴まれる。
うん、素晴らしい。
これが見たかったぞ!下り参道!
鳥居をくぐると総門がある。
そして、この総門の先に見たかった景色が広がっている。
そう、下り参道である。
普通、神社や寺というのは本殿に向かってえっちらおっちら階段を登り続けていく。
神様は上にいないといけないのでは?と思うが、なぜかこういう造りになっている。
どういったことを狙ってなのかは、特に分かっていないようだがとても理由が気になる。
とはいえ本殿を見下ろすというのが新鮮な視点で、これだけで興奮してしまう。
国指定重要文化財の美しい拝殿と本殿
しかし、この神社はここから先もすごい。
楼門の雰囲気も趣があって良い。
お決まりのこのショット。どうしてもここを撮りたくなる。
賽銭箱の近くに飾られた千羽鶴。
もう鶴の折り方忘れてしまったな。
そんなことを思いながら楼門をくぐり抜けると、この美しい拝殿がお出迎え。
装飾がなんと美しいのだろう…。
妙義神社等とはまた違う平面で魅せる色彩の美しさだ。
拝殿や本殿の周りはぐるっと歩けるため、装飾に目が奪われながら歩く。
こちらが本殿。金の装飾が日の光にあたって輝いている。
ちなみにこれらの社殿は、江戸時代に徳川家光によって建てられたもののようだ。
そう、この神社なんと徳川家からも手厚い保護を受けているのである。
恐るべし…。
裏手は、樹齢が1000年を超える杉たちが立つ森となっている。
地形が複雑で森に囲まれたこの土地だからこそ、下り参道も生まれたのだろうかとも思える。
そして、神社全体が様々な雰囲気を持っていて少し不思議な神社だ。
全体的には厳かだが、社殿たちは華々しく美しく、それらを囲む大木たちによって神秘的な雰囲気もある。それでいて地元の方々も多く参拝に来られているくらい、地元の神社としての親しみやすさも感じる。
そんな不思議な魅力を持っていると思う。
下り参道という造りの珍しさに惹かれてやってきたが、この貫前神社はいくつもの顔を持った素敵な魅力ある神社だった。
ぜひ、富岡にお越しの際はお立ち寄りを。
では、本日はここまで。