数か月前にブラタモリで明治神宮の回を観ていたためか、久しぶりに行きたかった。
東京へ行くタイミングがあったため少しだけオシャレをして散歩に向かった。
当時の叡知を集めて
彦根藩 井伊家の屋敷があった荒地につくられることとなった。荒地
久しぶりに来たが人工的に造成された森林とは思えない厳かさだ。
周りが表参道や原宿やらと人工物だらけだからこそ、ここだけが鬱蒼とした森林になっている明治神宮内苑に特別な雰囲気を感じてしまうのかもしれない。
「この荒地に一から永遠に続くような森をどのようにつくるか」というテーマに挑んだのは農学・林学・建築・造園の学者や技師といった当時のスペシャリストたちだった。
↓の公式ページ内の「照葉樹が主木」にある図は、生物や地学で習う植生の遷移というやつだろう。
生物学における遷移の考え方は1910年代に確立されたようだ。
↓の論文がPDFで読めた。
明治天皇の崩御が1912年、明治神宮プロジェクトチームである「神社奉祀調査会」が発足したのは1913年。
最新の生物学の知見も導入されながら森林の計画が立てられていたことが分かる。
↓の記事も面白い。
先人たちの叡知の結集でこの人工的でありながら厳かさや神聖的な雰囲気すら感じる森を創り出したのである。
この歴史だけで明治神宮に対する思いや見る目が変わってくる。
本殿まで行かずとも大満足をしてしまうが、ここまで来たからには拝んでいかなければ。
空襲から復興した本殿
この日は七五三や結婚式でたくさんの人が。
明治神宮に到着する直前まで雨が降っていたため、地面や建物の少し湿った質感が残っていて写真を振り返るのも楽しい。
この本殿は東京大空襲の時に焼失し、戦後に再建されたものとのこと。
本殿以外も主要な建物は焼失してしまったらしい。
それでも建物以外は燃えることはなく、避難した人々が火事に巻き込まれることはなかったようだ。
その要因には、冬でも葉が落ちない照葉樹が森林の樹木の主体だったからではないかと言われている。
たしかに神社でよく見る杉などの針葉樹をほとんど見ない。
これは汽車などの空気の汚さや土地には針葉樹は適さないという、神社奉祀調査会の見解によるものだったとのこと。
なんというファインプレー…。
お願いしますNHKさん。
ジャケットを羽織ってコース料理を食べてみたり
さて、なぜ冒頭に「少しオシャレをして」と書いたかというと、久しぶりにコース料理を食べに行くからであった。
お店はこちら。
国立競技場に合わせた木材を多用したホテルのデザイン。
食いしん坊なので料理名とかメモってません。
飲みやすいスパークリングで喉を潤す。
色遣いもオシャレですなあ。
ナイフとフォークを使って気取って食べるのも楽しい。
ここでお肉も出てきたからしっかり赤ワインも飲んで昼からべろんべろん。
デザートはおかわり自由。
ぶっちゃけワインが進み過ぎてあまり料理の味を覚えていないのだが、とても美味しかったぞ。
というブログ1日目のようなコメントで締める。
では、本日はここまで。