ごみと青い岩

昭和が生きる神田をX-T5で撮り歩く

 

時々ふらっと寄りたくなる神田。

昭和レトロな雰囲気が残るこの街は、撮り歩くのも楽しいことを知っている。

前回昭和の赤線街を散策したからか、昭和の名残を探したくなってしまったようだ。

 

 

撮り飽きない様々な表情

ということで久しぶりに降り立った神田。学生時代によく有名な老舗喫茶店のエースに訪れていたのだが、ここ数年は群馬暮らしが長かったのもあり久しぶり。

早速、久しぶりの街をX-T5片手に撮り歩く。

このビルのモニュメントは記憶に残っていたのだけれど、この青い壁はあまり覚えていなかった。

というか、神田に来る目的は喫茶店エースへ行くことだったから、あまり街全体を歩き回ってはいなかったようにも思う。

だいぶT5の扱いにも慣れてきたからか、スナップ撮影中の瞬時の撮影も余裕をもって楽しめるようになってきた。

そして、T5の階調の豊かさは頼もしい限り。明暗差が激しい写真でも破綻しにくいし、撮影中以外も見返した後や編集中も楽しい。

半地下のようになっているカフェ。いいなあここも気になる。

路地と路地を抜けるとこういったお店に出会うことも多い神田。オフィス街・学生街の顔も持つため、ランチ時は特別メニューの看板も出していることが多い。

こういうのを見てふらっと入るのも粋な休日というものだ。

ただの高架下の様子なのだけれど、この暗所の粘る写りを見て満足する。APS-Cでこれなのだから、やっぱりGFXは素晴らしいのだろうな。

 

昭和初期の面影を残す 丸石ビルディングへ

戦前に建築されたビルがあるということで気になっていたのだが、ようやく現地に行くことができた。

それがこちらの丸石ビルディング。

現在もこの建物を所有している太洋商会によって建てられ、1931年に完成したという。

設計は、日本初の超高層ビル霞が関ビルディング」と同じ山下寿郎。

visit-chiyoda.tokyo

 

到着すると雰囲気に圧倒された。昭和レトロというより、ヨーロピアンな雰囲気過ぎて驚き。

細かい装飾と建物全体の重厚な雰囲気が合わさり、唯一無二の存在感を放っている。「やべえ」「すげえ」等という壊滅的に貧弱な語彙を発しながら、シャッターを切る。

いや本当に現地に行ったらこうなりますよ皆さん。

ちなみに戦中の空襲時、焼夷弾が屋上に直撃したようだが、それにも耐え抜いたようだ。激動の時代を生き抜いた凄みもこの建物に染み付いているのかもしれない。

 

寒い日はやっぱり立ち食いそばで

ふらふら歩いていたらたまたま見つけたこちらで昼食を。

本当は普段入らないようなイタリアンのランチとか食べてみようと思っていたのだが、風が冷たい日だったから立ち食い蕎麦の誘惑に勝てなかった。

しかも、名物らしいこのアジフライ定食。無理、これは見逃せない。

蕎麦はしっかりしたコシがあって香りも良い。

つゆは少し甘めで冷え切った身体に沁みまくる。

サクフワトロッなアジフライ。うまい…白米が進む...。

そんでもってその合間に蕎麦をすすって、つゆを一口くいっと飲んで一呼吸。

白米を挟んで口をすっきりさせてまたアジフライをサクッと言わせる。

 

最高のループ。

 

また体重増加と引き換えに幸せな瞬間に出会えたのだった。

 

では、本日はここまで。