暑い盆の日。
せっかくの連休中コロナになってしまった。
1週間ほど布団の上で生活していたおかげで体力はズタボロ。
でも何かを摂取したい。そうだ、博物館に行こう。
ということで、上野は東京国立博物館で開催中の古代メキシコ展に行ってきた。
古代メキシコの独自の世界観に惹かれる
最近登場回数の多い上野。
しかし、今日は病み上がりということもあり博物館の中へ。
来たぞ来たぞ。この広告を見てからずっと行きたかったのだ。
世界ふしぎ発見でも大体見てしまうのは、古代エジプトと古代メキシコの回。
古代エジプトは、年代と場所でいくつかの文明に分かれる。
その中でも最古の文明であり、その後の様々な古代メキシコ文明に影響を与えたのが、オルメカ文明。メキシコ湾岸で紀元前1200年~紀元前400年頃に隆盛した。
これは、人間とジャガーの特徴を併せ持ったオルメカ様式の石偶。
彼らはジャガーを雨と豊穣をもたらす神として信仰していたらしい。
ジャガーを神とするのは、マヤやアステカといった他の文明でも引き継がれている。
一方場所は変わってメキシコ高原。紀元前2世紀から6世紀ごろまで存在したとされるテオティワカン文明。その中心だった都市テオティワカンは、最盛期4世紀~6世紀の間に人口20万人を超える大都市だったと考えられている。
この規模は、当時では東ローマ帝国のコンスタンティノープル(現在のイスタンブール)や、中国の洛陽や長安等、世界でも有数な都市だったようだ。
この辺に並ぶ規模ってさすがにデカすぎないか…?
実際、この石彫やピラミッド等とにかく大きい。
後にアステカ文明の人々がテオティワカンの廃墟を発見した時、「神々の都市」と命名してしまったほどらしい。
ちなみに、テオティワカンこそが「神々の都市」という意味をもつ。
時は流れて15世紀頃。同じくメキシコ高原で成立したアステカ文明。
オルメカやテオティワカンから1000年経っていても、こうしたドクロや仮面を用いる文化は受け継がれている。
あとはトウモロコシの神様も。
これ現代でもヴィレッジヴァンガードに貯金箱とかで売られていても通用すると思う。
さすがに無理・・・?
絶妙にご当地マスコット感が出てしまっているが、こちらは王直属の精鋭軍団「鷲の軍団」戦士の像とのこと。
何故少しだけへっぴり腰なんだ!!!
この愛くるしいビジュアルと”精鋭の戦士”というギャップがたまらない。
マヤ文明の水準に驚愕
恐竜絶滅の原因ともなった小惑星落下の痕跡が残ることで一時期ニュースでもよく耳にしたユカタン半島。
そんなユカタン半島に紀元前1000年頃から16世紀頃まで存在したマヤ文明。
紀元後4~9世紀頃において、高度な建築技術や天文学、さらには0の概念すら持っていたという当時としては超ハイスペックな人々。
マヤ暦の終わりが人類終焉の日というのも話題になったのは2012年。あれ…いつの間にか10年以上経っている。
文明の高度さを土偶からでも見せつけられる。
この緻密な表現である。
いずれも650年~950年頃のものとのこと。
まあでも我が国の同年代の仏像もかなり細かい表現もされているし、なかなか負けてはいないか。
同じマヤ文明の中でもトニナという地域は、好戦的な地域だったらしく捕虜の石板が出てきたらしい。
無念そうな顔である。
マヤにおいては、文字も発達していたことが更なる文明の高度化に繋がっていたのだろうか。
これは歴代の王の即位が記されている石板。めちゃくちゃ複雑な形状である。
逆に漢字をひらがなまで簡素化したご先祖様たちを尊敬してしまう。
何事も物事を有用にシンプルにするって難しいものね。
そして、こちらが今回の古代メキシコ展のメインといっても過言ではない「赤の女王」。
マヤの都市の中でも建築技術に優れていたといわれるパレンケの最盛期を築いたパカル王の王妃。
仮面も髪飾りも何と美しいのだろう。
しかし、この赤の女王発掘時はこれらの装飾はばらばらになっていた。
これを一から組み上げてこの状態にした人々の努力と苦労は計り知れない。
おかげでこうして当時の状態を見ることができる。
この展示は本邦初公開ということで、日本にいながらこの赤の女王のヒスイのマスクを見れて感無量であった。
上野カレーの名店 デリーで爆食い
お昼はこちらで。
暑い日はカレーに限る。いつでも食べるけど。
今日は奮発してタンドリーチキンとカレーのセットに。でもこれでドリンクついて2千円は安い。
先に到着したマンゴーラッシーが旨い。
ラッシーが飲むヨーグルトではなくてきちんとラッシーな店はマジで旨い。
否応なく期待値が高まる。
そして、タンドリーチキンが弾着。
やべえ…なにこれうますぎる…!!!
一口食べると鶏肉から肉汁と旨味が染み出てくる。
ここ数年で食べたタンドリーチキンで間違いなくダントツに旨い。
お待ちかねのデリーカレー。さらっとした汁気多めだが、スパイスがしっかり効いていてライスが進む。
タンドリーチキンを食べてから少しカレーをすすり、そこに白米を流し込む。
…幸せ過ぎる…!
ライスもなかなかの量でお腹パンパンで店を後にした。
古代メキシコの文明という普段触れられない刺激を受けて、この激ウマたちをも食すという素晴らしい特別な養分を摂取できた。
たまにはこうした養分も摂らねば、栄養が偏るな。
では、本日はここまで。