すっかり上げ忘れていたかがみはらの航空宇宙博物館レビュー。
飛行機好きの男の子には刺激がとっても強い場所であった。
「岐阜かがみはら航空宇宙博物館」とは 料金と所要時間など
地図を見てもわかる通り、各務原市は川崎重工の航空宇宙事業の拠点がある。
戦前から川崎の航空分野の拠点となっており、展示されている機体も川崎重工関係が多い。
2018年にリニューアルオープンしたばかりで、館内はとてもきれいだ。
ちなみに入館料は大人800円。所要時間はさーっと流してみると50分から1時間ほどであった。
では、さっそく中へ入る。
大迫力のUS-1や美し過ぎる飛燕、そして宇宙へ
屋外の展示は入館料を払わなくとも見れるが、どーんと大きなUS-1が見れてしまうだけでだいぶお得である。
でけーっ!
現在海上自衛隊で使用されているUS-2は見たことがあるのだが、US-1は初めて。
下から見上げるエンジンと翼の大きさに圧倒される。
雨宿りにも最適な大きさである。
US-2は洋上迷彩というカラーリングとなり、視認されづらいようになっている。
それに比べてUS-1ときたら、ガンダムのようなトリコロールカラーだ。
さてさて、屋内に入ると乙式一型偵察機がお出迎え。
どうやらフランスのサムルソン社から川崎がライセンスを取得して生産していた模様。
そしてそしてさらに進むと…
飛燕…
なんて美しいのだ…。
塗装されないホワイトボディの状態が、逆に想像力を掻き立てられるし
なにより美しい…。
リベットが丸見え。色気が素晴らしいなぁ…。
1943年に陸軍に正式採用された飛燕。
ドイツの水冷エンジンを基に日本初の液冷エンジン搭載機として開発された。
しかし、チートのようなオーバーテクノロジーを持つドイツでは成功した液冷エンジンも、まだまだ工業力の低かった日本では製造やメンテナンスに苦心したようだ…。
機体重量の重さも相まって活躍の機会が十分に与えられなかった悲運の機体。
そんな飛燕もこのように自立しながら展示されているものは
世界で唯一のようだ。
余計にカッコ良く見える。
結局、当時の日本軍はゼロ戦や1式戦闘機等の従来の戦闘機やそのマイナーチェンジを主力のまま戦わざるを得なかった。
少し飛燕の後ろ姿が寂しく見える…。
こちらも迫力があって記憶に強く残っているUF-XS。
何だか未確認飛行物体感がある名前だが、冒頭に紹介したUS-1等の前に自衛隊で試験運用されていた機体のようだ。
ベースの機体は、グラマン社のUF-2UF-2という機体らしい。
お!きちんと旧富士重工製もあるではないか!
スバルファンとしては外せない。
川崎重工製だけかと思いきや、そういったわけでもない。
うわー! 初めて見たぞ!
陸上自衛隊で使用されているOH-1というヘリのモックアップ。
木目がカッコ良い。
週刊「モックアップのOH-1をつくる」とか欲しくないか??
上から。
建物の中にあると機体の大きさに更に迫力が生まれる。
そして、ずらーっと並んでいる姿は壮観だ。
続いては宇宙ゾーン。
この暗闇に浮かび上がる金属の輝きって堪らん。
HⅡロケットのフェアリング(ロケットの先端に衛星などを積み込む部分)。
実物大のフェアリングは初めて見た。
趣味のものをここに詰め込んでおくの良くない?「あ、カメラ?ちょっとフェアリングにあるからとってくる!」って言うためだけに庭に置きたい。
宇宙兄弟思い出して自分の顔をここに映したくなる。
死ぬ前に宇宙行けるかな…。
きぼうモジュールもある。
ガジェットオタクのそこのアナタ!このモジュールの中に置かれているPCやらカメラやらにきっと興味津々になること間違いなし!
最後は、アメリカの火星探査車「キュリオシティ」
奥には「はやぶさ」も見える。
という感じで、たくさんの航空機でお腹いっぱいになったところに
デザートの宇宙関係展示がずっしり来る。
成田や浜松の航空博物館よりも倍は見応えがあった。とりあえず飛燕だけでも一見の価値あり!!!
航空機マニアでなくとも、間近で見られる航空機の迫力に圧倒されること間違いなし!
ちなみにレンズは、HD DA20-40mm f2.8-4ED Limited WRでした。
旅行にはうってつけで、博物館のように暗所でライティングが行われているものを撮るにも暗部がしっかり写って最適。
ということでSDは飛燕だらけでしたとさ。
では、本日はここまで。