セントレアに続き「愛知ずっと行きたかった場所ツアー」を続けよう。
今回はここトヨタ産業技術館。トヨタグループの繊維~自動車におけるモノづくりそのものと歴史を展示している場所だ。
自動車に興味のない方にもモノづくりの魅力を知って頂くには絶好の場所だが、業界の人間にとっては連休中にやり残した仕事を一瞬で思い出させるほどの場所だ。
公式サイトはこちら。
繊維機械館で「カイゼン」の原点を垣間見る
繊維機械館と自動車館の大まか2つに分かれているが、まずは繊維機械館から。
この壮観な眺め…素晴らしすぎる。
しかも、床にはエアバルブの管がそこら中にある。
「こいつ…動くぞ…!」
操作マニュアルは拾わなかったが、スタッフの方が実際に動かしながら解説をしてくれる。
簡単に糸ができるまでを1950年代に豊田自動織機が開発した精紡機をベースにご紹介しつつ、この後にどのように進化しているかを簡単にご紹介。
糸をつくる工程は主に3つだ。
①綿花から混打綿の状態にしてそれをロール状のラップにする。
②ラップを紐状に伸ばした「スライバ」にし、そのスライバたちをより合わせて1本にする。
③1本にしたスライバを少しづつよりを掛けながら糸にしていく。
これら3つの工程もかつては人がすべて行っていたものを、海外の機械を参考に自動化していった。が、これらの工程間をつないでいるのは依然人であったことから、ここの改善が急速に進んでいく。
さらに時代が進んで1960年代になると、スライバの自動搬送なんかが追加されるようになっている。
1950年代までは、工程の自動化。
1960年代頃からは工程間の省人化、自動化が進んでいった。
そして、これ以降はさらに省人化が進み、よりたくさんの製品が作れるように設備の巨大化も進んでいったようだ。
業種や製品は違えど、これがモノづくりの進化の過程だな…くそ面白ぇ…。
とここまでで既に1時間半が経過。面白過ぎて自動車館に全然たどり着かん。
一回昼食を挟もう。博物館に来たらカレーライスを食べねばならない。
よし、気合入れて自動車館へ行こう。
リアルと歴史を感じられる自動車館
ようやくやってきた自動車館。
入社以来何かと板金部品ものと縁のある私は、この辺りのボディの変遷に興味津々。
こちらはトヨタ初の量産車AA型乗用車の試作車だそうだ。
こちらは初代クラウン。ラダーフレーム構造故のフロアやシャシー部の簡素具合に驚く。
色々書きたくなるけどこの辺で。
こんな車あったっけ?と思ったら衝突安全性の実証実験車だったようだ。
結構いかしたフォルムだよね。
ででで出た!走る1億円。でもこれはEV化されているらしい。
初代セリカ。この色のミニカー持っていたのだが、実車の色味が美し過ぎて感動した。
めちゃくちゃ良い色だなこれ。原料の規制とかでこういう色はもうつくれなかったりするのだろうか?
すぐそばにはこいつが…刺激が強すぎる…!
今はほぼ絶滅した綺麗なセルシオを見て落ち着こう。
さて、お仕事の時間だよ?(ニンマリ)
という事で工程視察の時間だ!
こいつは実際に使用されていた600トンプレス。ちなみにこいつも動く。
金型を鋼板に押し付けて形をつける。
なかなかこうして実物を間近で見る機会も少ないし、稼働状態まで見れるのは凄いぞ。
私は連休前にも見たけどな!(涙目)
プレスだけでなく溶接工程も。これは凄い。
いやこれもう現場のリアルがそこにある。連休前に蓋を無理やり閉じてきたやり残しの仕事が鮮明に次々と思い出される…!!!
でも、なんだかんだ車とそれに関われていることが好きなんだな。
と最終的にはピュアな気持ちにさせてくれた。
話は逸れてしまったが、ここは生産のリアルがそのままに展示されている唯一無二の博物館と言っても過言ではないだろう。
ぜひ、愛知にお越しの際は「トヨタ博物館」だけでなくこちらもお越しあれ。
では、本日はここまで。