ごみと青い岩

歴史が生きる宿場町~雪の奈良井宿~

f:id:blue_rock53:20210110212727j:plain

 

 

まさにタイムスリップ!気分は南方仁

 

江戸と京都を内陸でつなぐ中山道

 東海道よりも険しいその道中には、数多くの宿場町が築かれた。

その中の一つである奈良井宿

 

今もなお当時の街並みを残し、国の重要伝統的建造物群保存なんたらに選定されている。

12月の初めに行ってきていたのだが、バタバタで記事を上げ損ねていた。

 

www.naraijuku.com

 

 場所は長野県塩尻市

 

無料の駐車場もいくつかあるのが有難い。

 私はここに駐車。

 

レヴォーグ君もスタッドレスを履いてすっかり冬仕様。

f:id:blue_rock53:20210110215935j:plain

 

さっそく旧中山道上にある奈良井宿へ向かおう。

 

木曽の大橋。木造の橋で、平成三年に完成したようだ。

橋脚が無い!まずはこの橋で奈良井宿への期待が一気に高まる。

f:id:blue_rock53:20210110213743j:plain

雪もあるから慎重に。ペンギン歩きで。

f:id:blue_rock53:20210110213815j:plain

 

メインの通りに入るとこの景色!!!

f:id:blue_rock53:20210110213839j:plain

 

おいおいマジか。「戻るぜよ…あん世界に…」ていう声を聞いて病院の階段から落ちてしまったのか…?

突然の漫画「JIN-仁-」ネタすみません。

 

ドラマも含めてファンなんです。

仁ファンのみならず、これは興奮すること間違いないだろう…。

 

おや。たぬきさんもマスク。

f:id:blue_rock53:20210110213906j:plain

 

このナショナルのロゴたまらんだろ…。これでコラボTシャツつくってくれませんかね…ユニクロさん。

f:id:blue_rock53:20210110213911j:plain

 

この日は昼頃に到着したが、すでに肌を突き刺すような寒さを感じた。

日陰にはこのように雪が残る。

f:id:blue_rock53:20210110213918j:plain

 

しばらくこの通りをふらふらと歩いていこう。

f:id:blue_rock53:20210110214003j:plain

 

ここは車も通れる。

f:id:blue_rock53:20210110214009j:plain

この街並みとクルマとの対比がいい。

ここはいまだに人々が生活を営むまちなのだ。そういうことを強く感じる事ができるためだ。

f:id:blue_rock53:20210110214014j:plain

 

室外機も見えたり、人々が少しづつ時代に合わせて生活を続けていることが分かる。

f:id:blue_rock53:20210110214022j:plain

そんな日常を撮ったり。

 

古い看板を撮ったり。

f:id:blue_rock53:20210110214030j:plain

路地を撮ったり。

f:id:blue_rock53:20210110214120j:plain

 

路地に入ってみたり。

そんで見つけた鳥居に興奮してみたり。

f:id:blue_rock53:20210110214126j:plain

 

雪も相まって素晴らしい雰囲気。お腹が鳴るのもそっちのけで歩きまくってた。

f:id:blue_rock53:20210110214135j:plain

たださすがに寒さと空腹が限界だ。

 

 信州そばで身体を暖め、馬刺しで締める~楽々亭~

駅のすぐそばにある古民家風のたたずまいに惹かれて入店。

 

芯まで冷え切った身体に暖かいそばを。 

 

たまにの贅沢で天ぷらそば。

f:id:blue_rock53:20210110215026j:plain

まず丼ぶりを持ってツユを頂く。甘さ控えめで深みのある旨味たっぷりのツユが少しづつ身体に染み入り「くぅわぁぁあ…!」という声が漏れる。

他にお客さんいないから控えめに。

 

そばはとても細切りで短め。そばも天ぷらも旨い…!

七味を少し多めに入れてまた食らう。

f:id:blue_rock53:20210110215032j:plain

ああ…たまらん。

 

そして、メニューで見て我慢できなかった馬刺し。

f:id:blue_rock53:20210110215038j:plain

馬過ぎる…なんだこの脂の甘み…。馬過ぎる…。

 

おっと。誤字失礼。

 

おつゆだけになったところに再度七味をささっとかけてぐっと飲む。

身体をぽかぽかにさせて奈良井宿散策を続けよう。

 

200年前の空間 元櫛(くし)問屋 中村邸

 今もなお古くからの建物が残る奈良井宿だが、今も人々が生活を営むまちだ。

そのため、今の生活がしやすいよう近代化されている部分も多い。

 

しかし、ここ中村邸は200年前と変わらない姿を残す。

www.naraijuku.com

 

実は奈良井宿に来た時から楽しみにしていた場所。

 

ここが中村邸。入館料300円を支払う。

f:id:blue_rock53:20210110214301j:plain

 

現代人にとっては小さすぎる入り口を通ると、解説員の方が出迎えてくれる。

中に入ると広大な吹き抜けに驚く。釜戸もあるから暖かい空気を建物全体に送る工夫なのだろう。

f:id:blue_rock53:20210110214313j:plain

 

ここはぜひ中に入って室内を見て頂きたい。

 

他に見学者がいなかったこともあり、解説員の方からとても丁寧にじっくりお話を伺う事ができた。

しかも、特別に「蔀(しとみ)」を開けてくださった。

 

蔀とは、このように建物の前面にはめ込む戸のこと。

写真のように上側だけ戸を開けたり、真ん中の障子を開けることもできる。

f:id:blue_rock53:20210110214318j:plain

さらには、柱のように見える3本の木材は、取り外し可能な支柱で、柱と戸を取り外して全開放できる仕組みらしい。

f:id:blue_rock53:20210110214330j:plain

「今でいうシャッターみたいなつくりですね!!!」と興奮していると、解説員の方も「そう!!!まさにそうなんですよ!!!」と興奮気味に同意してくれた。

 

さらに、元々は髪の櫛問屋だったこと、庭にある倉が工房にもなっていたこと等、様々お話伺った。

 

ちなみに、この蔀は当時は奈良井宿の建物では一般的だったようだ。

今では下の写真のようにガラス戸や引き戸に変わっているが、元々は中村邸と同じような外観だったと考えられているらしい。f:id:blue_rock53:20210110214114j:plain

 

いや~室内も全然暮らせるレベルだったし、江戸時代の文化レベルの高さに改めて驚かされる。これなら私もタイムスリップしても大丈夫かな。

 

でも何やって暮らそう…。

 

よし。仁を読み直してエセ医療知識で歴史に名を残そう。
 

 

 雪舞う奈良井宿 おしるこで再び身体を暖める

 

なんてふざけたこと考えていたら雪が本格的に降ってきた。

 

でも奥に気になる鳥居を見つけた。

f:id:blue_rock53:20210110214418j:plain

 

鎮神社。疫病を鎮めるために建てられたらしい。

まさに今にうってつけだ。

 

f:id:blue_rock53:20210110214452j:plain

 

それにしても朱色と雪のコントラストが美しい。

 

f:id:blue_rock53:20210110214457j:plain

 

鳥居とこの建物ばかり撮ってしまうが…

f:id:blue_rock53:20210110214447j:plain

 

本堂はこちらのようだ。足元は雪がしっかり積もっている。

パウダースノーで踏むとキュッキュッといい音がする。

f:id:blue_rock53:20210110214441j:plain

 

また一段と雪が強くなる。でも絵になるなぁ!もっと来い!

ペンタックスの防滴性能と耐寒性能を見せてやる!

f:id:blue_rock53:20210110214650j:plain

 

 

人間本体の身体は持ちませんでした。

ということで回復を図る。

 

たなかやさんでおしるこを。

f:id:blue_rock53:20210110215056j:plain

たまらん…。本当に子供の頃からおしるこ大好きなんですよね。

自販機でも買ってしまうほどに。

 

ちゃんと塩昆布もついていてありがたや…。甘ったるくなったら塩昆布をつまみ、最後はお茶で口をさっぱりさせる。

ごちそうさまでした!

 

身体を暖めて車まで戻る。滑らないように。

f:id:blue_rock53:20210110215125j:plain

 

おや。お散歩でついた足跡か?肉球跡がくっきり。

f:id:blue_rock53:20210110215118j:plain

 

想像以上に江戸時代そのままの空間がここにはあった。

しかし、日光江戸村などとは違い、ここはずっと人々が生活を営んできた場所だ。

それを随所に感じる奈良井宿は、本当に歴史の重みを感じる事のできる場所だ。

 

ぜひ一度訪れてみてはいかがだろう。

 

では、本日はここまで。