ごみと青い岩

クライミングシューズ OCUN Bullit(ブリット)のレビュー

 

久しぶりにクライミングシューズを新しく購入したため、早速レビューを書いていきたいと思う。

今回購入したのは、OCUNの新作シューズ「Bullit(ブリット)」だ。

まだまだ情報も少ないブリットだが、じっくりレビュー記事を綴りたい。

またしてもクライミングオタク全開となってしまうことご容赦いただきたい。

 

 

 

またまた私の推しメーカーであるチェコのOCUNシューズ。

今まで履いていたニトロ(現在はフューリー)のレビューはこちら。

OCUNとはどんなメーカーなのか気になった方もこちらご参照くだされ。

blue-rock53.hatenablog.com

 

ライミングシューズとは何ぞや?という興味を持っていただいた方はこちらをどうぞ。

blue-rock53.hatenablog.com

 

OCUN  Bullit(ブリット)とは?

2021年に新作シューズとして発表されたブリット。

実はこの時同時にハヴォックというシューズも発表されている。

www.ocun.com]

 

私が5~6年ほど履き続けていたオキシというシューズが、特長を鋭くさせて2足に分離されたような形でモデルが増えたように思う。

↑に貼り付けたニュースリリースのブリットの紹介を要約すると。。。

 

・ブリットは最近のボルダリングシーンに適するようによりソフトに、よりトゥーフックや大きなホールドへのベタ置きを使いやすく改良が加えられた。

・よりターンイン(靴全体が親指方向に力が集中するように曲がっている)をきつくさせて細かなホールドやジブスを踏めるようにした。

 

といった感じ。

逆にハヴォックはオキシの性格に似て外岩でも使えるような剛性感を維持して、万能シューズとして進化したようだ。

 

靴全体の型もオキシと同じもしくはかなり似たものを使っているようで、形自体も似ている。

果たして、実際にはどんなものか。

 

外観のインプレッション

ということで無事に弾着したブリット君。

 

第一印象は「カッコ良い…」だった。

いやこのカラーリングはカッコ良いよ!ニトロはちょっとカラーリングが子供っぽい感じだったから余計にそう感じる。

サイドのフォルムはよくオキシに似ている。

 

ベルクロ部分にはブリットのロゴ。

ニトロに似たトゥーラバー。オキシと比べてニトロの方がつま先をひっかけるトゥーフックは格段に掛けやすくなった。元々トゥーフックが苦手な私でも、ニトロからは使う場面も増えた。

相変わらずラバーの接着具合が美しい。

OCUNはこの辺りのラバー剥がれはほとんど起きない。

他メーカーだとヒールの部分はよくラバーが捲れたりといったこともあったが、履きつぶしてもOCUNは剥がれない。

 

ソールラバーはもちろんOCUNオリジナルのCATラバー。厚みは4㎜。ボルダリング特化型シューズで流行の4㎜以下ではないのも個人的にはgoodポイント。

4mm以下はやっぱりちょっと靴の剛性感が無さ過ぎて不安になってしまうから、私は4mmが好み。

 

この辺の処理も相変わらず綺麗だ。

ダウントゥはほどほどの効き具合。

おや、タンの部分にもOCUNロゴを発見。何だか細かい部分まで質感が上がっている気がする。

オキシとの最大の違いは、このベルクロ。

甲部分に細めのストラップが追加され、よりフィット感が増している。

 

ブリットを選んだ理由

ブリットを選んだ理由。それは、外観インプレでも書いた通り、以前履いていたオキシに似ているからである。

 

実はニトロは、最初のインプレでも書いたイマイチな点が2年履く中で解消しなかった。甲高な私の足には最後までニトロの型がフィットしきらなかった。

どこまでも少しシューズの途中で詰まっている感があり、つま先に力が集まっていないような感覚が消えなかった。

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そこで再びニトロの前に履いていたオキシを購入しようとしたところ、OCUNのホームページからはオキシが消えてしまっていたのだ。

 

となるとオキシの形に似たブリットが気になってしまったという次第。

やはりオキシの足入れの良さは今まで履いたシューズの中で群を抜いていたのだ。

 

履いてみてのインプレ

シューズを履いた瞬間「あぁ…この感じだ…」と身体中に響いた。

履いた瞬間足にピタッと一体化するような足入れの良さ。

 

ヒールのかけ感はOCUNのシューズそれぞれであまり違和感はない。スタンダードな形状で非常に掛けやすい。私はこれくらいの適度なヒールカップの大きさが好きだ。

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そして、非常に踏める。

ニトロは3Dフォースシステムのおかげでシューズ全体で立ち上がる感じが強かった。

しかし、そのシューズ全体に力が分散していくような違和感が私にはあまり馴染まなかった。

 

ブリットはオキシ同様、つま先でしっかり踏んで自分の足で踏み込んでいる感覚がリニアに伝わってくる。私はこちらの感覚が馴染んでいるのだなと改めて勉強になる。

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ハリボテやボリュームへのベタ置きも非常にやりやすい。

これはオキシ以上だ。スリングショットの部分(赤い部分)がかなり柔らかくなっているのか、ベタ置きしてもツッパリ感が少ない。

 

というか、全くおろしたて初日の感じではないぞこれ…。

 

ということでスタートダッシュは完璧。特にこれといった不満点はまだ見つからないため、しばらくブリット君と精進して参りたい。

 

普段当ブログをお読みいただいている方々、恐らくチンプンカンプンの内容で申し訳ございません。

ただ、2万円弱するクライミングシューズには案外こうした個人ブログの感想が、購入の判断をサポートしたりするもの。

私も先人たちに助けて頂いているため、1人でもどこかのクライマーのお役に立てればという思いで綴らせていただきました。

 

では、本日はここまで。