足利氏の発祥の地でもあり、古くからの歴史が息づく足利市。
山火事で有名になってしまったが、渡良瀬川も流れるこの街は美してのんびりとした良い場所。
なんとか山火事は鎮圧の見通しが立ってきたようだが、足利のこんな素晴らしい場所もあるんだぞ!と微力ながらアピールしておきたいと思う。
それが、大岩山毘沙門天。実は、山火事の起こる直前の土日にここへ行ってきていた。
場所はこの辺で、山火事が酷かった場所は南側の高速道路を越えた山だった。
ちなみに、今は閉鎖中のようなので、こちらのページから最新情報をチェック頂きたい。仏像なども搬出されていたようだが、幸い今も延焼などは食い止められているようだ。
※訪れる際は、足利市から鎮火宣言等を確認してからにしよう!!!
消火活動や付近の住民の皆様の邪魔にならないように!
ということでコペンでやってきた。
駐車場は本堂に続く階段の目の前に3台分くらいある。
今日のレンズは久しぶりにSMC PENTAX-M f1.7 50mmを持ち出した。
いや~久しぶりにこの焦点距離使うと難しい!
マニュアルフォーカスも久しぶり…。
てな感じで参道の石段を撮るにも何回か撮りなおした。
お恥ずかしい。
最近は文明の利器に頼り切りです。はい。
コロナの影響で手水舎には、水すら張っていないことも多い。
けどこれは綺麗だなあ。
ここまで花が浮いていたらわざわざ手を清めようなんて人もいないだろうし。
超スーパー坊主の行基さんの功績はこちらでご確認頂きたい。
京都の鞍馬山・奈良の信貴山と合わせて日本三大毘沙門天の一つだ。
と書かれた解説を見たが・・・初めて聞いたなあ。日本三大毘沙門天なんてあるのか。
この大岩山はハイキングコースも整備されていて、山帰りの人も参拝に訪れていた。
石段を登りきると本堂にたどり着く。
境内全体がこじんまりとしているのだが、入り口からは想像できないほど本堂が大きくて立派だ。
だがここでAPSCで50mmはめちゃくそチョイスミスだったということに気づく。
本堂がここまで大きいとは想定していなかったぞ…。
ぜんっぜん建物が写真におさまらん…!
腰が折れそうになりながら後ろにのけぞって撮る。
腰も痛くなったので建物全体を撮ることは諦め、パーツに終始する。
さて、足利氏をはじめ、数々の武将も参拝に訪れたという大岩山毘沙門天。
実はかなり険しい山の中に存在している。
今となっては車で来れるものの、道路も細くてアクセスはしにくい。
数百年前であればここに来るまでは、かなり険しい道を通ってきたことだろう。
いわば霊山的な立ち位置にあったのかもしれない。
この本堂は江戸時代に火事で焼失してから再建されたようだが、このように基礎が丸見えで萌えポイントが高い。
そろそろバレているかもしれないが、この屋根の美しいラインに魅せられている。
帰ってから写真を見返して、死ぬほど屋根を撮っていてびっくり。
境内にはこんな鐘楼もある。
鐘楼の鐘は誰でもつくことができる。
誰でもついていい鐘があったらつかねばならぬ。
これが私のポリシー。
境内には私一人だったので遠慮なく「ゴーン」とひとつき。
まあ誰かがいてもつくんだけどね。
こういう鐘つくのってテンション上がらない?
鐘もついていい気分。
マニュアルフォーカスの単焦点でのんびりと撮るのも全く手間に感じない。
少しづつピントリングを合わせてピントの山を見つける。ドンピシャなものが撮れた時の快感。あ~忘れてたなあこの楽しさ。
こんな清々しい気分になるのは鐘をついたおかげ?
楽しくなってきたから無駄にそこら辺の葉っぱも撮っちゃう。
のぼりだって撮っちゃう。
終わり際になって気分が乗ってくる。
大器晩成型とか、後半に伸びるタイプってよく言われる。
ちょっとだけハイキングコースに寄り道。
ああ…山のにおいだ。土と葉の香り。
山も久しぶりに行きたいなあ。
寄り道ついでに見つけた場所は良い景色。
今度はこのあたりのハイキングコースを踏破してみるのも良いかな。
では、本日はここまで。