何かとふらっと訪れがちな浅草。
前回は言問橋へ訪れたが、そのままもう一つ浅草へ行きたい所へ行ってみた。
その場所は待乳山聖天(まつちやましょうでん)。
浅草寺とは違う霊山の雰囲気を感じる癒しスポットだった。
東京で最も標高が低い山
推古天皇の時代、突然霊山が湧き出て金の龍が上空に舞い降りたといういわれが由来。
ということで灼熱の東京を歩きながら目の前に到着。
明らかに周囲と異なってこんもりと木々が生い茂り、小高い丘になっている。
あれに間違いない!
想像よりも標高がある。しかし、ここは東京の中で最も標高が低い立派な山。
最初の階段を上がって山の中腹に山門がある。ずいぶんとピカピカだな。
かなり最近に建てられたのだろうか。
境内は非常に静か。
鉄筋コンクリートの建物がびっしりと建つ街中を歩いてきたため、あまりに立派な木々が生い茂っているのがより霊験あらたかな雰囲気を感じる。
緑と社殿の朱色との組み合わせが美しい。
そんなことを思いながらふらふらと撮り歩いていると、大根が目に入ってくる。
なぜ大根…?
霊山の”山頂”で
大根が気になって仕方がないが、とりあえず本堂へ向かおう。
こちらは神楽殿のようだ。この日はすべて戸が閉まっていたため、一目では神楽殿とは分からないが「舞殿」の文字でそれと分かる。
本堂に到着すると…あれ!!!
大根だ!!!
そう、実は待乳山聖天のシンボルが大根と巾着だったのだ。
二股大根は夫婦の仲が末永く良く続くように、巾着は商売繁盛という意味があるようだ。
そして、大根をお供え物とする風習が今も残っているようだ。
山頂に着いた私は、大根の謎も解けたため本堂の周りをぐるぐる。
お、スカイツリーが見えるぞ!この距離であれば間違いなく見れるのだが、やはり神社と同時に見えるシチュエーションはどうしても興奮してしまう。
こちらは天狗坂。
江戸時代は、この坂を上がり切ったらばさぞ眺めは良かったであろう。
ちなみに現在はこんな眺め。
この天狗坂を上り下りするための無料のモノレールがあった。
その名もさくらレール。
この日は稼働状態を見ることはなかったが、きっと地元の方々の生活を支えている存在なのだろう。
想像以上に見どころ満載だった待乳山聖天。
大満足だった。
なんて思いながらふと帰り道に…
「人間の欲には際限というものがありません」「いろいろの罪や災いを招く原因ともなっています」という文字にドキッとする。
でも…実はそろそろ新しい車が欲しいんだよなあ…。
なんて話はまたの機会に。
では、本日はここまで。