個人的に何度か耳にはしたことがあるのに行ったことはない神社No.1。
1200年の歴史をもつこの神社は、ひっそりと、それでいて確かにこの地に存在してきた力強さも感じる神社だった。
やすらぎと親しみが広がる境内
場所はこちら。周辺に広い駐車場がいくつもあり、車でのアクセスは全く困らない。
さて着いたぞ。
今日はDA★55mm単焦点の一本勝負なので気合いが入る。
周囲を木々に囲まれて思ったよりもひっそりとしており驚く。
割かし名前を聞くことも多いため、広くて賑やかな参道等があると思っていたのだが、そういったものはない。
地元の方々が慣れた様子でお参りしに来るのんびりとした雰囲気。
それにしてもいつの間にか広葉樹たちがこんなに美しい緑になっている。
この日は非常に日差しが強く日向にいるとすぐ汗ばむ。
しかし、木陰に入って風を受けているととても心地よい気候。
それに上を見上げればこの美しい緑だ。この心地よさを感じられるだけでも来てよかったと思える。
新型コロナもついに5類に移行したということもあってか、手水舎にも柄杓が戻ってきている。
おや、こちらにはメダカ君たちが。
いよいよ拝殿の正面へ。
美しい銅板屋根の拝殿。この拝殿の屋根の形とても美しくないか?
拝殿の正面には花屋の出店が出ていた。
近所の方々が周りのベンチで涼みがてら花を眺めたり、「これを一つ」とふらっと自転車で来た人が買いに来ていた。
地元の方々に愛されているのがよく伝わってくる。
拝殿の前でそんな光景を眺めていると、心地よい風も手伝ってとても爽やかな気分。
このままふらふらと境内の奥に進もう。
一言主神社の核心へ
本殿は朱色の美しい建物で中世の1459年に再建されたもののようだ。
ちなみに再建に尽力したのは平清盛の子孫。
本殿の裏側には稲荷社や
御神木がいらっしゃる。
杉の木のようだが、正確な樹齢は不明とのこと。いやはやこの太さには圧倒される。
そして、御神水が!地下水をくみ上げているらしく、お持ち帰り可能。
本殿の裏側にこの神社の重要なものがたくさん詰まっている。
拝殿のみならず、しっかりと本殿裏側までじっくりご覧あれ。
こちらは三岐(みつまた)の竹。この竹は一言主神社の創建にまつわるアイテムだ。
1200年前、この地に光り輝くタケノコが生え、それは次第に三岐の竹へとなった。
すると大和国葛城山にいる一言主大神と名乗る神様から「その竹をワシだと思ってまつりなはれ。どんな一言の願いでも見捨てないから。」
とありがたいお言葉を告げていった。
それがきっかけとなり、この一言主神社は創建されたのだった。
そして、そんなありがたい言葉を残していった一言主大神はどこにいたのかというと、奈良県のここ。
あくまで伝説上の話ではあるから、実際の歴史としてはどういう意図があってこの地に建てられたのか気になるな…。
話は三岐の竹に戻ると、寄進者の方などからこの竹が代々贈られてきた様子。
ここに歴代の三岐の竹たちが祀られている。
たくさんの歴史と魅力が詰まった一言主神社。
みなさまも一度は訪れてみてはいかがだろうか。
では、本日はここまで。