ごみと青い岩

久しぶりに新宿で終電を逃した

久しぶりに新宿で酒を飲みかわしていると、いつの間にか終電を逃していた。

新宿で終電を逃すなど大学の時以来だ。

 

やってしまったなという後悔と、どこか青春時代を思い出す高揚感。

とりあえず始発までの仮宿を探しながら、夜の新宿を歩いた。

 

 

 

終電を逃したついでに新宿の寒空の下をふらつく

昼間は暖かい日だったが、夜はすっかり冷え込んで風も冷たい。

この寒空の中どうしたものか。さすがに飲み続けながら電車が動き始める体力はない。

ネットカフェかカプセルホテルを探そう。

 

だが、せっかくなら夜の新宿を撮っておこう。

こういう時のためにカメラを常に持ち歩いているのだ。

一帯に潜むバカデカいネズミと久しぶりに再会しながら、歌舞伎町の方に歩みを進める。

ん?何だか人だかりを発見。

なんと24時間営業のケバブ屋さんではないか。

確かに酒が入った後の体には、無性にこのケバブの香りが食欲を掻き立てる。

だが、ここは我慢だ…。

 

最後までケバブに後ろ髪を引かれながら、新宿で終電を逃したらここと決めているネットカフェへ入る。

大学時代を思い出しながら浅い眠りにつくのだった。

 

途中下車で朝飯にコロッケそばをすする

ネットカフェのブースでの眠りというのは、とても浅くて快眠とはいえないものだ。

まだ少し残る頭痛を感じながら、朝の新宿を駅に向かって歩いていく。

夜にはたくさんの人が歩いていたこの場所も今は無人

 

しかし、時々同じように朝帰りをする人たちが道を歩いていく。

歌舞生活の中心まで来るとそんな人が増えてくる。

相変わらず汚い街だが、なぜか時々覗いておきたくなる。

私が生活する環境とは明らかに異質な空間だからだろうか。

また定期的にこの刺激を摂取しなければな。

寒い朝を歩いていたら温かいそばが無性に食べたくなってきた。

 

たまらず途中の駅で駅そばに入る。かけそばにコロッケを頼む。

 

立ち食いのカウンターで必死にこのコロッケそばをすする。

あああ…染みる…染み入る…。

寒い中駅そばで食べるコロッケそばからしか得られない何かがある…。

 

このコロッケそばのためにまた終電を逃したくなる。

だが、飲み会のために人生であと何回終電を逃せるだろうか?

 

 

ま、逃せなくなったら早起きして駅そばでまたコロッケそばをすすることにしよう。

 

では、本日はここまで。