ごみと青い岩

千葉 印西の茅葺屋根の宝珠院観音堂へ行ってみた

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2月の2週目は首都圏でも本格的に雪が降った。 

都心の雪景色を撮りに行こうと思っていたのだが・・・寒くてなかなか外へ出れず、スマホ上でグーグルマップ探索を行っていた。

 

その時にふと見つけた宝珠院観音堂

いざ行ってみると、その場だけ時間が止まっているようなとても神秘的な場所であった。

 

 

第1回で探索した謎の無料駐車場

blue-rock53.hatenablog.com

 

ここは千葉県にある印旛沼のほとりだった。

その印旛沼からそれほど離れていない場所。何やら国指定重要文化財にもなっている茅葺屋根の観音堂があるようだ。

 

 

その名も「宝珠院観音堂

 調べてみると、すぐ近くの泉倉寺が管理している模様。

泉倉寺の駐車場が利用できるようなので、早速行ってみた。

 

 

泉倉寺到着。 

思いのほか駐車場が広い。

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7~8台は駐車できそうだ。

公式には5台の模様。

 

ひとまず駐車場を使わせて頂く泉倉寺を参拝。

 

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この日はまだ雪が残っていた。

これは観音堂の方も良い雰囲気が期待できる。

 

この泉倉寺の歴史は古く、西暦800年頃に建立されたのがはじまりとされているようだ。

詳しくはこちらのサイトを参照して頂くと分かりやすい。

www.travel.co.jp

 

青い屋根と木造の建屋のコントラストがとても美しい。

そして、自分以外の参拝者はいないため、とても静かで神聖な雰囲気だ。

 

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天龍山の文字。

創建から100年少々経て、「天龍山龍腹寺」と名を変えたことがあるようなので、その名残なのかもしれない。

 

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木組みの格子が素敵。

そして、深みのある色味がまた歴史を感じさせる。

奥の母屋の屋根には雪が積もっているのが分かる。あまり千葉っぽさがないのは雪のせいかな。

 

では、さっそく観音堂へ向かうとしよう。

これが目印。ちょっと分かりにくいが、向かいの通りに面しているため現地へ行けばすぐわかるはず。

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と思っていたのだけれど・・・

 

 

あれ・・・?これ大丈夫か?

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このままだとどこかのお宅にお邪魔してしまいそうだぞ・・・。

おばあちゃんの家に来た感が凄い・・・大丈夫だろうか。

 

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すぐそこのお家からおばあちゃんが出てきて「そこのみかん持ってきな~」と言ってきそう。

 

道を曲がるとその不安はさらに増幅される。

 

 

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おいおいおい・・・ここ入って大丈夫・・・?

というか道合ってる?

 

道が暗いとかの不安はない。

何よりも恐ろしいことは法的な問題なのだ・・・。

 

とりあえずもう少し進んでみよう。

 

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お、開けてきたぞ。

 

 

!?

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資材置き場かな・・・?

ますます私有地感が漂う。

 

 

と思ったそのとき!

 

 

 

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唐突にその姿を現した「宝珠院観音堂

 

とても静寂な空間で、ここだけ空気が切り取られているようだった。

暗い道を抜けた先にあるのが、なんともジブリ映画の主人公になったような感覚を覚えさせる。

 

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板には苔が蒸している。

日当たりも良くなさそうだし、仕方のないことか。

 

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そして、茅葺屋根と雪のマッチがとても綺麗。

雪が残っているときに来てよかったな~。

 

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千羽鶴

古いものもあるため、定期的にお供えする方がいらっしゃるのだろうか。

 

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少しホラーっぽい・・・。

なぜ君は頭だけ転がっているんだ・・・胴体は何処に・・・?

奥に転がっているのはウサギだから、彼の胴体ではない。

 

さて、帰りは違うルートで帰る。

 

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急な階段を下りながら、ちょっとした竹林に入る。

階段を振り返って一枚。

とても千葉にいるとは思えない写真だ。

 

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日も落ちてきてなかなかこの竹林は暗い。

石段になっているため、足元には十分に気を付けよう。

 

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児童公園っぽい階段を上がっていく。

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周りは本当に静かで、住民の気配も感じない。

そんな暗くて静かな道を進んでいく。

 

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階段を上がりきったところ。

はてさてここはどの辺か。

 

ぷらーっと歩いていると、最初に入ってきた入り口と同じ通りに出てきた。

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ここの「小倉集会所 入り口」を目印にしても分かりやすいかもしれない。

この曲がり角の向かいには、消防団の詰め所がある。

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泉倉寺に戻り今回は終了。

なかなか味わえない静寂で神聖な空気を味わうことができた。

当時の雰囲気をそのまま残したような場所であった。

 

また葉が色づくころには違う雰囲気かもしれない。

再訪の予感だ。

 

興味の湧いた方は、ぜひ一度訪れてみてはいかがだろうか。

 

では、本日はここまで。