ごみと青い岩

初詣2022 続コロナ禍の成田山新勝寺

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明けましておめでとうございます!

ということで、毎年恒例の成田山新勝寺への初詣を済ませてきた。

 

去年に引き続きコロナ禍の初詣となったわけだが、今年の様子は少しいつもの姿に戻りつつあるようだった。

 

 

去年の様子はこちらで。

 

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まずは本堂でお参りを

さて、午前5時頃に到着して初詣を開始。

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まだお店もようやく開き始める頃だが、参拝客は多め。

やっぱりコロナになってからこの時間帯の人数は増えた気がする。

 

何度書いてるか分からないけど、この開店前の出店や参道の雰囲気が好き。

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やべ、これ去年も同じ構図で撮っていた。まあ今年はカラーなのでヨシ。

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見慣れたこの景色。いや~正月だ。

この景色を見ないと正月って感じがしないなやっぱり。

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ひえ~もう令和も4年ってほんと?

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この日は風もなく、気温は低いがそこまで寒く感じなかった。

それでも昔に比べたらだいぶ暖かくなった気がする。

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昔はよく路面も凍っていたけど、10年以上そんなこともない。

 

続々と参拝客が上がってくる。そして、静かな夜明け前の成田山にたくさんの人々の歩く音が響く。

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今年はヴェルナーも初お参り。ちなみに、成田山新勝寺の境内はリードをつけていれば一緒にお参りできる。

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しかし、ヴェルナーはお坊さんに未知の力を感じるのか怖くて震えていた。

 

まったりと境内と参道を歩く

本堂よりもさらに奥にある光明堂や平和大塔方面へ歩く。

 

ここは人が少なく、風も通るのでとても寒い。

でも、この静けさは何度来ても良いですな。

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大塔の名も伊達ではない大きさの平和大塔。

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さて、お楽しみの参道方面へ向かおう。

 

まずは出店を見て回る。それが大事。

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別にスーパーにだってあるようなものもあるのだけれど、なぜかここで買いたくなる雰囲気がある。多少高くたって「正月だもんね」と言って現金を出す。

 

これがいいんだ。もう最近現金なんて使わないけど、こういう時の買い物は全然現金が苦にならないんだな。

 

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子供の頃からの常連の射的屋で遊び、表参道の方へ向かう。

今年は射的の成果がダメダメ。腕がなまっておるな。

 

そんな時はせんべいを食べよう。この香ばしい醤油の香りたまらんね。

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そういえばすっかり日が昇った。

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うなぎは大繁盛。いいね~正月うなぎっていつかキメてみたい。

言い方が下品なのでこんな人間は食べられないか。

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あ~もう正月も終わってしまう。

私の一番好きなイベントなのだけれど、年の一番最初に来てしまうのが悩みの種。

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また来年を楽しみに今年も頑張ろう。

今年もよろしくお願いいたします。

 

過去の初詣記事はこちら。

 

blue-rock53.hatenablog.com

 

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2021年の記憶に残ったローカルスポット振り返り

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ついに2021年も終わり!

あ~今年は本当に大変な1年だったな。

そんな中でもいろいろな場所に行っていたので、なるべくローカルなスポットで記憶に残った場所を選び振り返る。

 

有名どころは行きつくしてしまった!という方や、有名スポットと有名スポットの間の箸休め的な場所をお探しの方にもおすすめ。

北関東限定だけど…。

 

 

1. 茅葺屋根の小峰神社

最初はこちら!神社・お寺の中では今年行った中では一番印象に残った場所だ。

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行くのも大変ではあるのだけれども…。

独特の茅葺屋根の本堂に、厳かな雰囲気はとても素晴らしい。

 

そして、隣接する古峰園にもぜひお立ち寄りを。

 

2. SDカード忘れで寄り道しまくった宮の桜

続いては、今年唯一見れた桜。

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この時はSDカードを忘れて1時間近く寄り道をした思い出の桜。

もちろん、この桜のトンネルがとても美しかったからこそ記憶に残っているのだが。

 

来年こそは、のんびりと色んな桜を見に行きたいものだ。

 

3. 素朴で等身大な城下町 群馬県甘楽町

3つ目はここ群馬県は甘楽。

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大きな天守閣が残る城があったり、人がごった返すお土産屋通りがあったりするわけではない。

江戸時代からの息遣いを感じながら、のんびりと町を歩くのにピッタリだ。

普通の観光地は飽きたなあという方におすすめ。

 

4. そのままの学校が残る旧花輪小学校記念館(群馬県

最後はここ。小学校がそのまま残る旧花輪小。

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ここは、ご家族でもお手軽に行きやすい場所かもしれない。

教室に入るだけで大人はテンション上がってしまうぞ。

 

 

番外編:来年もヴェルナーと共に

 

そして、今年は結婚もして所帯持ちになり、ヴェルナーという新しい家族を迎えた。

気づいたら11本もヴェルナー関係の記事を更新していた。。。

 

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来年も4本足とも一緒に様々な場所へ行きたいと思う。

許される環境になっていて欲しいなあ。

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御礼  今年もお世話になりました

最後に今年一年本ブログをお読みいただいた皆様、誠にありがとうございました。

今年の中で読者登録を頂いた皆様もありがとうございます。

 

このように雑多なブログではございますが、来年もお付き合いいただけますと幸いです。

そして、皆様のブログも楽しみに読まさせて頂きます。

 

 

それでは、良いお年を!

 

戦国時代の山城を歩く~群馬県太田市 金山城~

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群馬に来てから何度か行っているのだが、改めてブログに書くのは初めて。

戦国時代の山城跡が残る群馬県太田市金山城跡だ。

 

これも10月の写真なのだが、せっかくなので今年のうちに。

 

 

攻めろ!不落城!

1469年、時は戦国時代。新田氏の一族であった岩松家純によって築かれた金山城

 

www.city.ota.gunma.jp

 

shirobito.jp

 

戦国の世に建てられた山城である金山城

幾度もの攻撃を退いてきた不落城として名をはせる。

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金山自体は公園として綺麗に整備されている。

早速登っていこう。

 

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石垣はもちろん…

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この堀切!!!たまらんですなあ。

堀切とは、人工的につくられた谷であり、敵の進行を妨げる防御施設でもある。

尾根に沿って進行されやすい山城にとっては特に重要となるようだ。

 

見えてきたのは物見台。

この石垣の囲まれ方は敵にとっても恐ろしかったのではなかろうか。

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今となってはかなりテンションの上がる光景なのだが。

 

そういえば、この時はまだ半袖で登れてしまう暖かさだった。

葉も緑が美しい。

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この物見台のすぐ下には、これまた大きな堀切がある。

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この狭間を通らなければ先には進めないため、容赦なく集中攻撃を浴びてしまうつくりだ。

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今も関東平野を望める。戦国時代はどんな景色だっただろうか。

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赤城山は今日も美しい。

群馬に来てからというもの、赤城山を眺めると何だか落ち着くようになってしまった。

これがグンマ―か…。

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何気なく撮ったこれ、遺跡感があって意外とお気に入り。

何だかラピュタを見たくなってきたぞ。

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圧巻の石垣づくり

一通り城を登りきると、実城と呼ばれるゾーンに来る。

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生活用水を貯める池や、生活を行う建物なども存在する。

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そして、この景色である。この張り巡らされた石垣…これを見るために何度も来てしまう。

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いわゆる天守閣がつくられるような城とはまた違う、より堅牢な雰囲気。

 

そして、この張り巡らされた石垣がいかにも遺跡という感じであり、当時の姿はどんなものだったのだろうと逆に想像させられるロマンに溢れている。

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この排水路とか萌えませんか。萌えないはずがない。

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この建物には釜戸なんかもあった。籠城に備えてのものだろうか。

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毎度のことなのだけれど、この石垣だけで枚数多めに撮ってしまう。

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こちらは日ノ池という貯水池。

だが、築城よりも昔から水が湧き出ていたようで、雨乞いなどの儀式が行われる特別な場所だったのではと考えられているようだ。

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たしかに、わざわざ周りの床面まで石が敷かれているしね。何だか儀式感を感じる。

 

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頂きから再びの関東平野

 

そして、男心をくすぐる立体地形図。これのミニをお土産用でつくってください。

買うぞ。

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とまあ、こんな感じで何度来てもスルメのようにじっくりと山城を味わえる金山城

群馬にお越しの際は、特に歴史好きの方、ぜひ金山城を訪れてみて頂きたい。

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では、本日はここまで。





 

葉の色づきが美しい森林公園で

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さてさて、お久しぶりのヴェルナー回でございまする。

またしても森林公園で遊んできたわけだが、頻繁に訪れるがゆえに季節の移り変わりによる変化がよく分かる。

ということで、そんな秋らしく彩り溢れる森林公園と、ヴェルナーの様子を綴っていこう。

 

 

一気に色づいた木々たち

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ちょうどひと月ぶりほどに訪れた森林公園。

この1か月で一気に色づいたようで、入った瞬間の彩の豊かさに驚く。

 

今年は結局紅葉を撮りに行けなかったなあ。

でもこの緑も相まった黄や紅もなかなか乙なものである。

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ちなみにレンズはまたしてもDA★55mmである。

 

どんだけ気に入っとんねんという感じだが、実際気に入っている。とても。

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そんなウキウキな私同様、ヴェルナーもウキウキである。

 

いつもよりも前傾姿勢。

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もうちょっとこの辺りをゆっくり撮っていたいけれども、ヴェルナー氏からの早くドッグランで遊びたいんですけどオーラを感じ断念。

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走り回るヴェルナー  モフモフ Edition

この日は同じシュナウザーの兄弟もいたりと賑やか。

なかなかシュナウザーはいないので会えるととても嬉しい。

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それにしても、だいぶモフモフになったなあ。

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まさにヴェルナー モフモフEdition。特別限定ヴェルナー。

 

これはこれで冬らしくて良いだろうか。

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老練な雰囲気を感じさせる表情。

これでもまだ9か月ちょっとしか生きていない。

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と思いきややはり甘えん坊な表情。

こういう表情の豊かさはシュナウザーの魅力かもしれない。

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走れ走れ!飼い主も走るぞ!

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どう?満足かい?

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と思ったらまた走り出す。忙しい犬だな君は。

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美しい景色で一日を締める

伏せをして休む姿も出るようになり、だいぶご満足な様子。

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そろそろ帰ろうか。

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この沼地も今日は暖色多めで美しい。 

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もちろん帰路の途中も。

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あれ、ヴェルナーさんお尻に何かつけてますよ。

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落ち葉の音も楽しいし、なかなか気づかない。

あーなんだか脈絡なくただヴェルナーの観察記になってしまったな。

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まあたまにはそんな日曜日もいいですかね。

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許してください。

 

では、本日はここまで

合掌造り尽くしで旅を締める~五箇山・白川郷~

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2回に続いて綴ってきた北陸旅行の記録。

前回まではこちら。

blue-rock53.hatenablog.com

 

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いよいよそれも最後ということで、五箇山白川郷での記録となる。

合掌造りマシマシだぞ。

 

 

合掌造りの山村を感じる 五箇山

白川郷の陰に隠れがちな同じく世界遺産五箇山

gokayama-info.jp

 

南砺市にある五箇山

合掌造りを生で見るのは初めてなのでめちゃくちゃ楽しみ。

 

ということで早速ど~ん。

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うおおおお!この屋根の角度、大迫力な茅葺。

まさに合掌っ!

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こちらのお店の方が住んでいるのだろうか?

頬月が秋の雰囲気をぐっと上げてくれる。

 

白川郷のイメージよりもここは本当に山村という感じで

非常にこじんまりとした集落だ。

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そして、逆らえない五平餅の香りの誘惑。

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ここで少しだけ腹ごしらえをして、白川郷への移動に備える。

 

 

大集落として残る白川郷の合掌造り

さて4〜50分車を走らせるといよいよ白川郷に到着する。

shirakawa-go.gr.jp

 

もはや旅は北陸から中部へ。

駐車場に車を停めて入り口へ。

修学旅行生も多い。今までは観光地でそんな姿を見ても何とも思わなかったが、コロナになってからは「修学旅行行けて良かったな!!!」とこちら側も少し嬉しくなる。

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橋を渡ると…

 

何だここは…!五箇山とは打って変わってThe 観光地感。これはこれで好きだけど、五箇山の静かさとのギャップに驚く。

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でも合掌造りの建物の数も規模も桁違いだ。

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とてつもなく大きな茅葺き屋根だと、寄って切り取りたくもなる。

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こちらは今も住んでいる方がいらっしゃるおうち。居住スペース以外を開放してくださっている。

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資材は基本的に自分たちで用意できるものでつくっているからだろうか、こうした縄を多用している。

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二階からはとても美しい景色が見える。これはサムネ決定ですわとシャッターを切っていた。

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ちょうど日が傾いてきた時間だったこともあり、暖かい日差しが余計に秋らしさを感じさせてくれる。

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このススキとか、The秋な感じでしょ。

 

結局のところ、この白川郷でもDA★55mm一本勝負だった。最近の旅行はDA limited 20-40mmに頼っていたのだが、単焦点一本で歩くと気合が入るな!

 

そんなこともあって撮りまくりであった。

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集落の奥に鎮座する白川八幡神社

広大な白川郷を練り歩き、奥まったところに神社を見つけた。

神社の手前もこんな感じで賑やか。

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こちらは甲子園風味の合掌造り。

ヘチマに目が奪われる。

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そしてたどり着いた白川八幡神社

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この鳥居がとても印象的でついつい見とれてしまう。

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創建は西暦700年頃とされ、1300年ほどの歴史を持つとされる。

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ここだけは白川郷の中でも雰囲気が全く異なり、ここだけは凛と澄んでいる。

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1000年以上もここ白川郷を見守ってきたこの神社は、今の白川郷に何を思うのだろうか。

 

いつ頃からこの地域に人が住み始めたのか、なぜ冬は雪深く寒さの厳しいこの場所を選んだのか、詳しくは分かっていないという。

 

いつからか養蚕を生業にすることで必要とされてきた合掌造り。

一時は絶滅の危機にもあったが、こうして観光地化することで生き残った。

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今もこうして実際に見れることに感謝しつつ、また雪の白川郷もこの目に焼き付けたいと思いながら車に戻った。

きっとまだ実際に訪れたことが無い方は、その期待以上の美しさに驚くことと思う。

 

ぜひコロナも落ち着いてきた今日この頃にチャレンジされてはいかがだろうか。

 

では、本日はここまで。

 

富山県は越中一宮 高瀬神社の空気を切り取る

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さてさて北陸旅の続き。

何かと神社仏閣や遺跡が好きな一行が選んだ次の目的地は、富山県南砺市にある越中一宮 高瀬神社だ。

今回もレンズはDA★55㎜で臨んだ。

 

 

古代の息吹を感じる雰囲気

ここ高瀬神社の創建については詳しいことは分かっていないようだが、約2000年前にはこの地に建てられたと伝わっている。

なかなか富山観光の中では渋いチョイスな気がするが、歴史好きな男たちで行くとこれが遠慮なくできるので良い。

www.takase.or.jp

場所は南砺市で、瑞龍寺高岡市からはだいぶ南下した位置にある。

 

ということでやってきた高瀬神社

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周りの景色は一面の田んぼで、すぐ近くには川底が透けて見える美しい川が流れる。

何だかここだけ急に奈良の飛鳥のような雰囲気を感じる。

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ふっといなあ!

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御朱印集めが趣味な元史学科生によると、この石碑の文字を誰が書いたものなのかを確認するという何とも変態的な楽しみ方があるという。

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だいたいこの裏側に名前が彫ってあるらしい。

 

本当だ!これはあの近衛文麿が書いたようだ。

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変態的と罵っておきながらも、これ今度から気になってしまうやつである。

 

境内はとても静かだが、地域に根付いた親しみやすさを感じる。

瑞龍寺の凛と澄んだ厳かさというのはこの神社には感じない。

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特に今は七五三ということもあって、たくさんのご家族が参拝に来られていた。

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私は七五三の時に着せられる服が嫌で嫌で仕方なかった。

だから神社まで来て写真を撮ったかどうか記憶がない。

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嫌々ながら写真スタジオで撮ったような…。

 

そんな七五三を支えてくれたのは、千歳飴だったことは間違いない。

 

単純だなあ。結局食い物。

 

緑に囲まれた本堂と老杉

さてさて本堂までやってきた。

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日が丁度差し込んでいるのもあるが、とても明るくて堅苦しさが無い。

何だか浅草の浅草寺や、成田山にお参りに来ているような気分にさせてくれる神社である。

 

挙げた例がどっちも寺だな…というのに気付いた方はお静かに。

 

やはりベンチマーク瑞龍寺になってしまったからだろうか。

でも、きっと初詣とかには来たくなる場所だな。そういう感じ。あゝ語彙力。

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実際、北陸でも初詣で高瀬神社は有名らしい。

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そして、すぐ隣には大木ばかりの杉林がある。

その中に映える朱色の鳥居が美しい。

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本堂に一番近い木は、老人ならぬまさに老杉。

こんなにえぐれて、

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鉄の柱で支えられている。

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にもかかわらずこんなにたくさんの葉を茂らせる生命力…年齢20数年の私ごときが疲れたなどとは言ってられないな。

 

それにしても55㎜の画角が想像以上に使いやすい。

ということで、結局次の白川郷編でも使い倒してしまうのであった。

 

では、本日はこの辺で。

 

国宝瑞龍寺で前田利長に思いを馳せる

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さっそく旅行に出かけてます。

海無し県民は旨い魚に飢えている、ということで北陸へ。

本日はここ富山県は国宝 瑞龍寺を訪れた記事になる。

 

 

激動の世を生き抜き加賀百万石を創った男

さて、国宝に指定されている瑞龍寺

ここは、初代加賀藩主の前田利長を弔うために建てられた場所だ。

www.zuiryuji.jp

 

加賀藩といえば前田家。前田家といえば前田利家のイメージが強い。

しかし、利長はただの2世ではない秀れた武将だった。

 

 

瑞龍寺の場所はここ。

 

左右対称のつくりや、隅々までぴしっと整った佇まいがいかにも禅宗の寺であることを思わせる。

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さて、利長に話を戻そう。どうせ瑞龍寺のレポートは溢れている。

 

利長は、尾張で幼少期を過ごすが、父 利家が戦の功績により秀吉から加賀国の領地を与えられたことで北陸にやってきた。

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その後も順調に秀吉の下で手柄を立てながら領地を拡大していった前田家。

父 利家も五大老の一人として、徳川家康のけん制役も任されるほどとなった。

 

そんな利家も亡くなり、利長が2代目の加賀前田家当主となる。

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元々、豊臣政権内では派閥争いがたびたび起きており、それを仲裁していたのが利家だったとされる。

そんな利家が亡くなったことでその争いは激化する。

 

前田家が五大老の中で家康の対抗馬的な位置づけだったこともあり、利長は「家康の野郎をやっちまってくだせえ」勢の頭取的立ち位置にされてしまう。

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そんな状況を家康は早速策略に利用し出す。

ある日突然家康がこんなことを言い出したのだ。

家康「利長よ。俺に謀反しようとしたらしいな。ちょっと加賀征伐しに行っちゃおうかなあ」

 

もちろん利長にとっては寝耳に水なのだが、これに前田家は大混乱。

抗戦派と回避派に家臣団は真っ二つ。元々が尾張時代から仕える組、加賀時代から仕える組というグループも存在していたこともあり、利長は家臣団をまとめ上げることにも苦労することとなったという。

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それに加えて、家康に抵抗するかどうするかという日本史の中でも随一の政治判断をすることとなった。

 

結果、利長は家臣団をまとめ上げ、家康に対しても自らの母をも人質として江戸に送る等の必死の外交努力で交戦を回避した。

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その後の加賀藩の繁栄はもはや語るまい。

 

激動の世を生き抜いた利長は、晩年は富山に移り、高岡の町を整えていった。

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それが今の高岡の町の礎となっている。

 

禅宗独特の静寂さと厳かさ

そんな利長の生き様を知れば、ここ高岡に菩提寺をつくってあげたくもなるというのが子の性分だろう。といっても、瑞龍寺を整備した利常は利長の異母弟だ。息子がいなかった利長は、利常を養子にしたらしい。

 

瑞龍寺の特徴は、やはりぐるっと本堂を取り囲む回廊や大きな山門だ。

これらの建物群を伽藍と呼ぶようだが、これが国宝に指定されている。

 

丁度夕日が差し込み、鍵盤のような光と影のコントラストができる。

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福井の永平寺を思い出すが、あちらよりもより洗練とされた静けさや厳かさを感じる。

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永平寺はなんというかこう…もっと荒々しい感じがあった。

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入り口にいたお坊さんが、ミニツアーをしてくれたのだが

これまた熱いお坊さんでもはやお説法を頂いてしまった。

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「これからいろいろな大変なこともあると思うけど、私たちがもう少し全力で走るから、若い皆さんも全力で走って欲しい。そして、しっかりバトンを渡すから。

うまくバトンパスするためには、次の走者も走っててくれないとダメですよね?

だから、お願いしますよ!」

 

「私は陸上やってたのでつい例えてしまうんです」

 

そうお坊さんは笑っていた。私の父とほぼ同世代だろう。

見ず知らずのふらっと来た観光客にこうして熱く語って頂けたのには驚いたが、最近仕事で落ち込むこともあった私にはちょっと元気を分けて頂いた気がした。

 

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この美しさにはもちろんなのだが、このお坊さんのお話も相まって忘れられないお寺となった。

 

富山県はもっとこの瑞龍寺を売り出して欲しい。よく見る海王丸パークよりもずっと心に残るぞ。f:id:blue_rock53:20211106215929j:plain

いや、海王丸パークも綺麗だけども。

でも、ぜひとも富山にお越しの際はお立ち寄りくださいませ。きっと心洗われますぞ。

 

しばらく北陸・中部地方の記事が続きますのでお楽しみに。

 

では、本日はここまで。